幻の鉱泉へ紅葉ツーリング

行きたかったけど行かなかった場所へ、行ってきた。大して遠くないけど、実行しなかったことを実行したことは、小さいが大切な一歩。

 

岩手県北上山地の山あい、旧新里村(現宮古市新里地区)の山奥にあった、金鶏山鉱泉。知る人ぞ知る秘湯だったらしい…と、北海道で旅人から聞いた。

その鉱泉宿は無くなったものの、お湯は安庭山荘という老人施設にひかれている。そこは、1年以上前に行ったのだが、終了時間が早く入浴はできなかった。「いつか行こう」と言いながら実行してなかったが、この度やっと行くことができた。

 

お湯は強アルカリだが、わりとサラッとしている感じがした。お湯は熱く、施設はシンプルだが、とても心地良かった。帰りは、施設の人から聞いた近道を走っていたところ…!! 道がなくなっていた。 台風10号で崩壊したものと思われるが… アブねぇ! ロープも、標識も何もない。 ありゃ、ボーっとしてたら転落するよ本当。

 

というわけで引き返し、源兵衛平高原という所を通った…2年ぶりかな。山は紅葉し、秋の陽が心地よかった。広い放牧地、海も見えて、北海道な気分だった。気持ちいい~。といっても、日が落ちると寒く、そして残り少ないガソリンが心もとなかった。

 

帰り、なんとかガソリンスタンドにたどり着いたときは、すでにリザーブタンクだった。ま、ガス欠したら押して帰るなり、ヒッチするなり、最悪家族を呼んだり…山奥で電波もない場所だったらそれもできないけど、そんな状況を憂いながらも楽しめる(←アホ?)と思ってた。

 

それより、最近、家でじっとしている休日が多かった。外出すれば金がかかる、というのは1つの理由だけど、何もしないのももったいない。やりたかったけどやってないことはたくさんあって、やらないまま忘却してることも多いと思う。今回の山荘行きだって、片道2時間と費用1,000円もあれば足りることで、結局ただ今までやらなかっただけだった。

 

少しずつでもやりたいことを消化して、経験をつんでいこう! と思った。